【看護学生必見】看護学実習でおさえておきたい検査データ

実習

こんにちは

看護師のやまです

看護学生の皆さんの中には

実習をしている人も多くいると思います。

今回は実習で見ておいた方が良い検査データ一覧を

説明を交えて紹介したいと思います。

今回紹介する検査データ一覧と基準値

簡単に押さえておきたい検査データを紹介していきます。

血液の検査項目・基準値

赤血球(RBC)

男性:400~550万/μL

女性:350~500万/μL

白血球(WBC)

3500~9000/μL

ヘモグロビン(Hb)

男性:14~18g/dl

女性:12~16g/dl

ヘマトクリット値(Ht)

男性:40~50%

女性:35~45%

血小板数

15~35万/μL

炎症反応の検査項目

CRP(C反応性蛋白)

≦0.1㎎/dl

 

電解質の検査項目

ナトリウム(Na)

138~145㎜ol/L

カリウム(K)

3.6~4.8mmol/L

クロール(CI)

101~108mmol/L

肝機能の検査項目

AST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)

13~30U/L

ALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)

男性:10~42U/L

女性:7~23U/L

総ビリルビン(TB)

0.4~1.5㎎/dl

腎機能の検査項目

BUN(血中尿素窒素)

8~20㎎/dl

クレアチニン(Cr)

男性:0.65~1.07㎎/dl

女性:0.46~0.79㎎/dl

eGFR(推算糸球体濾過量)

≧90ml/分/1.73m²

尿酸(UA)

男性:3.7~7.8㎎/dl

女性:2.6~5.5㎎/dl

糖の検査項目

グルコース(Glu)

73~109㎎/dl

HbA1c

4.9~6.0%

栄養の検査項目

総蛋白(TP)

6.6~8.1g/dl

アルブミン(Alb)

4.1~5.1g/dl

HDLコレステロール(HDL-C)

男性:38~90㎎/dl

女性:48~103㎎/dl

LDLコレステロール(LDL-C)

65~163㎎/dl

項目別の検査データの解説

①血液検査一般

血液一般の代表的な検査データ一覧

WBC:感染症や炎症、血液疾患の診断に使われます。

RBC

Hb

Ht

・RBC、Hb、Htは貧血の診断に使われる

Plt (血小板):止血機能を見るときに使用します。

検査の目的

一般的によく行われる検査で熱など何らかの症状がある場合に、病態を判断する判断材料に使われる目的があります。

貧血、抗がん剤治療、易感染・出血状態になってないかも

調べられるよ。

ポイント

・WBCが極端に少ない場合は要注意。感染症が重症になるとかえってWBCが減少傾向になる。

・RBC、Hb、HtやPltは高い異常値は注意しなくてよいが低い値は緊急性があるかもしれないので注意してください。

・Pltは10万/μℓ以下で血小板減少症と診断される。

・採血に手間取るとPltの数値が偽低値になることがある。

②凝固・線溶系

血液一般の代表的な検査データ一覧

PT:外因系凝固因子及び共通系因子の状態を見るときに使用します。
APTT:内因系凝固因子及び共通系凝固因子の状態を見るときに使用します。

FIB(フィブリノゲン)

FDP/Dダイマー

・DICの診断や血液の凝固・線溶亢進状態を把握するために使用します。

検査の目的

凝固・線溶系の検査では、血液の凝固因子の状態・血液凝固の機能が分かるため

DIC(播種性血管内凝固)、血栓形成疾患、凝固・線溶亢進状態を診断するのに

用いられます。

ポイント

・PTとAPTTが正常で、FIBとPltが正常であれば、おおむね止血機能に異常は無いと考えてよいです。

・PTはワーファリンの治療効果見るために必須の検査です。

・Dダイマーの上昇は凝固の亢進で血栓ができていることが分かります。

③生化学検査

・血清タンパク質

TP:全身状態・栄養状態を確認するための検査です。

Alb:栄養状態を確認するための検査です。

・窒素化合物

BUN

Cr

・腎臓の機能を確認するための検査です。

UA:尿酸の合成、排泄の異常を見るための検査です。

・脂質・糖質と関連物質

Glu

HbA1c

・糖尿病診断と血糖コントロールを判断するために使用します。

TC

TG

LDL

・高値は動脈硬化性疾患の危険因子です。

HDL:低値は動脈硬化性疾患の危険因子です。

・電解質・金属と関連物質

K

Na

Cl

・電解質のバランスを見るための検査です。

Ca:骨疾患やCaの吸収異常を確認するための検査です。

P:腎機能、副甲状腺機能を確認するために行います。

検査の目的

生化学検査の内容にも種類あります。

血清タンパク質:全身状態、栄養状態、健康状態が検査から分かる。

窒素化合物:腎機能、排泄の異常、肝機能の異常が検査から分かる。

脂質・糖質と関連物質:糖尿病、血糖コントロール、膵臓疾患が検査から分かる。

電解質・金属と関連物質:体内の電解質異常や様々な機能の異常が検査から分かる。

酵素と関連物質:肝・胆道系、心筋・骨疾患などが検査から分かる。

ポイント

血清タンパク質:TPが低値を示す時は、Albも低値であることが多い。

Albが低値を示す時①低栄養②肝疾患③ネフローゼ症候群④甲状腺機能亢進症のいずれかの可能性が高い。

窒素化合物:腎機能に異常がある場合BUNとCrは上昇する。

UA(尿酸)が7㎎/dlを超えると高尿酸血症

脂質・糖質と関連物質:Glu(血糖)は食事や時間によって結果が左右されるがHbA1cは採血をどの時間にとっても大きな変化はない。

電解質・金属と関連物質:電解質の異常は少しの変動でも体内に大きな異常をきたす。

Kは少しの変動で不整脈を起こすことがあり、高度の高カリウム血症は心停止の危険性がある。

酵素と関連物質:AST、LDの上昇に加えてALTの上昇がある場合は肝疾患の可能性が高い。

AST、LD、CKが揃って上昇しているときは筋肉の変性や壊死を考える。

最後に

以上が看護学生が押さえておきたい検査データでした。

看護実習では検査データを見る機会が必ずあると思います。

なんとなく見るのではなく今回の記事のように

意味を理解しながら疾患を含めて考えると

少しできる看護学生だと思われるようになるかも

しれませんのでぜひご参考ください。

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