【現役看護師が教える解剖学編】〜糖尿病について〜

解剖生理学系

こんにちは、

かずです。

今日は、サポート生だった

asuさんに糖尿病の話をして頂きます。

看護学生の方良ければ、

看護学生のサポートもしているので

良ければ見て下さい!!

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では、asuさんお願いします

みなさんこんにちは。

内科病棟で勤務しているasuです。

今回は糖尿病についてお話したいと思います。

糖尿病の定義

糖尿病とはインスリンの作用不足により慢性の高血糖状態を主徴とする代謝疾患です。

病因

1.1型糖尿病

☆自己抗体が原因。

☆膵臓のインスリンの破壊により、インスリンの絶対的欠乏を有する。

2.2型糖尿病

☆生活習慣(肥満、運動不足、ストレス)が原因で発症。

☆膵臓からのインスリン分泌量が減少

3.妊娠糖尿病

☆妊娠中にわかる耐糖能異常。

検査について

検査項目は以下です。

☆血糖値

☆HbA1c

☆尿検査

☆75gOGTT

です。

糖尿病になると

以下の項目が

異常値になります

☆血糖値(↑) ☆HbA1c(↑) ☆尿:糖(+)ケトン体(+)

治療について

☆食事療法

カロリー量など、

医師と相談しながら、決定していきます

☆運動療法

有酸素運動を行って、血中の糖をさげます。

☆インスリン療法

血糖を下げる薬で、治療を行っていきます。

治療の3本柱

①血糖コントロール

→目標はHbA1c7.0%未満

②血圧コントロール

→目標は130/80㎜Hg未満

③食事療法(タンパク質、塩分、カリウム制限)

→特にタンパク質が重要、体重㎏あたり0.6-0.8gの制限

症状

1.口渇

→高血糖による血漿浸透圧上昇の刺激が間脳に伝えられ生じる。

2.多飲

→口渇により生じる

3.多尿

→糖尿による浸透圧利尿と多飲により生じる

4.体重減少

→代謝異常から脂質やタンパク質の分解、脱水により生じる

5.全身倦怠感

合併症

☆網膜症、腎症、神経症害(下肢末端の知覚異常や自立神経障害)

☆高血圧、脂質異常症、動脈硬化を合併しやすい。

☆大血管症として肝動脈疾患、脳血管障害、末梢動脈疾患が発症・進展しやすい傾向にある。

合併症がおきる順番は

し 神経障害

め 網膜症

じ 腎症

です。

インスリン療法について

インスリンは5種類あります。

①超即効型インスリン製剤

☆効果が出るまで10分-20分

☆効果持続時間3時間-5時間

☆使用方法:食直前に皮下注射

 

次の食前や夜間の低血糖を

きたしにくいです

②速効型インスリン製剤

☆効果が出るまで30分-1時間

☆効果持続時間は5時間-8時間

次の食前や夜間の低血糖をきたしやすいので

→間食による予防を行います

☆使用方法:食時の約30分前に皮下注射

③中間型インスリン製剤

☆効果が出るまで1時間-3時間

☆効果持続時間は18時間-24時間

夜間低血糖をきたしやすいです

☆使用方法:朝食前30分以内か朝食直前に皮下注射

④混合型インスリン製剤

→上記3つのインスリン製剤を様々な割合で含有させた製剤

☆効果が出るまではそれぞれ異なる

☆効果持続時間は18時間-24時間

☆使用方法:食前、ライフスタイルに合わせて

⑤持続型溶解インスリン製剤

☆効果が出るまでは1時間-2時間

☆効果持続時間は24時間→夜間低血糖をきたしにくい

☆使用方法:食前や就寝前、ライフスタイルに合わせて

合併症について

シックデイ

シックデイとは体調を崩したり

食欲不振のため食事がとれない時のこと。

このような状態の時には、

血糖コントロールが乱れやすかったり、

高血糖と脱水が持続すると

1型糖尿病では

糖尿病ケトアシドーシス

2型糖尿病では

高浸透圧高血糖症候群

引き起こす可能性が高い

シックデイは、

よく起こりうるので、

要注意です。

対応方法

1・適量の食物摂取(食欲がないときは消化の良い食べ物を選ぶ。絶食はしない。

2・血糖コントロール(食事がとれない時でも原則インスリン注射を続ける

3時間-4時間おきに血糖測定を行い、血糖値の変動に注意する。

3・脱水の予防(水分を十分に摂取する、来院時には点滴投与)

4・医療機関への受診(発熱や消化器症状が強い時には必ず受診するよう指導。

糖尿病性網膜症

☆糖尿病の約40%に合併

☆日本での失明原因の上位を占めている。

初期症状はほとんどなし

症状出現時には網膜症がかなり進行していることが多い

 

煙のススや小さな虫のようなものが

見えるようになります。

 

☆眼底検査や蛍光眼底造影法を行う。

→糖尿病で入院中の患者は他科受診(眼科)がある場合が多い

※散瞳薬使用の場合は4-5時間視界がぼんやりするため転倒転落に注意が必要。(車いすなどを使用する。)

☆治療としては血糖コントロールが基本

☆その他の治療法は光凝固療法、硝子体手術、点眼

糖尿病性神経障害

☆三大合併症の中で最も早期に出現、頻度も高い

☆感覚障害:足趾や足底のしびれ、感覚低下、こむら返り、疼痛

感覚低下によりケガや熱傷が増えます

進行すると血管障害や感染などから潰瘍や壊疽をきたす

☆自立神経障害:起立性低血圧、下痢や便秘、無自覚性低血糖

治療

血糖コントロール+生活習慣の改善

→軽症の場合は①で症状改善することあり

②疼痛管理(鎮痛剤など)

③代謝改善

糖尿病性腎症

☆主に糖尿病発症後5-10年以上経験した人に見られる

初期症状はほとんどなし。

・微量アルブミン尿→タンパク尿→末期腎不全となる

(腎不全症状:浮腫、全身倦怠感、貧血、動悸や息切れ)

まとめ

糖尿病は、今後もふえていく

生活習慣病です。

おそらく実習や、医療現場でも

増えていことが予想されます。

良ければ、ブログを参考にしてみて下さい。

asuさんありがとうございました。

また、みなさんも書いてほしいブログも

あればコメント欲しいです。感想も待ってます。

 

 

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