看護学生・看護師の皆さんこんにちは
看護学生アドバイザーのかずです。
今回は看護学生の方に向けて「情報収集」について話していきたいと思います。
日々看護学生の方から悩みを聞いていると
「何の情報を取ってよいかわからない‼」
「受け持ちの患者の情報は何を見ていいか分からずカルテを意味なく眺めているだけだった。」
このような悩みを非常によく聞きます。
では、情報収集をする上で何をみればよいのか、カルテでは特にどこを見ればよいか
説明していきます。
目次
失敗しがちな情報収集の仕方
1カルテの情報を1から10までノートに写す。
実習では患者さんのことについて情報漏れをしてはいけないと思い
カルテにへばりついて情報収集を行う学生を時折見かけます。
カルテからの情報収集は確かに重要な情報があり大切です。
しかし、カルテだけでは患者さん本人の細かい情報は分かりずらいです。
それにカルテをずっと情報を取っている学生を
良いとは思わない指導者や実習担当の方はいるかもしれないので
カルテの情報も大切ですが,患者さんのもとに行き情報収集することも大切な情報収集です。
2情報を聞きたい気持ちが強すぎて患者さんに対して質問攻めになる。
この問題は皆さん経験されたことがあるのではないでしょうか。
筆者自身もメモ帳を見ながら聞く質問を次々に質問していたのは
今となっては良い思い出です(笑)
実習では実習の成績により合否が決まるということもあり
皆さん緊張感をもって実習に取り組んでいると思います。
しかし、その緊張感が患者さんとのコミュニケーションを円滑に進められない
要因になっているのも事実です。
自分が患者さんになって考えてみてください。自分が病気でしんどい時に質問ばかり
だと会話も嫌になってきますよね。
できるだけ患者さんも話しやすいようなコミュニケーションの流れを作ることが大切です。
ではどのようにすれば質問攻めにならないかは後から説明します。
3情報収集する目的がずれている。
看護学生は記録があり記録物にはだいたいのものは点数が付きます。
点数が付くということが影響して
情報収集=記録物を埋めるため
看護学生の皆さん無意識に記録物を埋めることが情報収集の目的となっていませんか?
ちなみに筆者自身も2年生の頃までは記録物を埋める目的で情報収集していました。(笑)
しかし、皆さんお分かりのとおり記録物を埋めることは情報収集の目的ではありません。
なぜ看護をする上で情報収集を行うのかを考えてみてください。
大切なことは患者さんの情報収集により得た情報から問題点を抽出し問題に対して患者に対して
より良い看護を提供するためではないでしょうか。
「そんなのわかってるわ」という声が聞こえてきそうですね。
しかし、分かっていても実際実習となると記録物に意識が行きがちです。
患者さんに対してより良い看護を行うための情報収集を心がけましょう。
効果的な情報収集の仕方
1カルテの情報収集は必要なものだけをピックアップして収集する。
情報収集に役立つものといえばカルテです。
カルテとはドイツ語で「診療録」のことをカルテといいます。
カルテの中には患者さんについての様々な治療に関する情報が記載されています。
カルテの中には医師の記録、看護師の記録だけではなくリハビリ、放射線、検査など
膨大な情報が記載されています。
この情報を1~10までメモすることはとても非効率です。
では何を見ていけば良いか。
現役の看護師は受け持ちを7~10程度受け持っているが短時間でどこの情報を見ているか。
そこを皆さん知りたいですよね。
結論は「看護データベース」「使用薬剤」「検査」+入院後に起こったイベントの医師、看護師記録を見るです。
上記の項目でほとんどの患者さんに対しての情報は収集できると思います。
しかし、患者さんの状況や患者さんの疾患によっては画像を見たり別の項目を必要とする場合はあると思うので注意してください。
さらに病院によってはカルテは電子カルテではなく紙カルテであったり、電子カルテでも病院ごとに採用しているカルテソフトが違うこともありますが上記の項目はどのカルテでもあるので分からなければ
最初のうちから指導者の看護師さんに聞くのが最も効率的だと思います。
2患者さんとの情報収集はクローズドクエスチョンとオープンクエスチョンを使い分ける。
先ほど失敗がちな情報収集の中で質問攻めになってしまう問題がありましたね。
この問題を解決するのがクローズドクエスチョンとオープンクエスチョンです。
「クローズド何とかってなに?」って方に簡単に説明します。
クローズドクエスチョン:クローズドクエスチョンは「はい」か「いいえ」でこたえられる質問です。
例)質問「朝食は食べましたか。」
回答「はい、食べられました。」
このように「はい」か「いいえ」でこたえられる質問となっています。
クローズドクエスチョンのメリットは知りたい情報が簡潔に把握できることや相手が悩まずに答えることが出来る点です。
また構音障害がある患者さんの方には「はい」「いいえ」だけでこたえられる質問にすると会話がしやすいメリットもあります。
デメリットは質問された相手が話したいことを話せなかったり質問攻めみたいになる点です。
なので質問攻めみたいになる人は会話の中でクローズドクエスチョンが多いことが原因と考えられます。
オープンクエスチョン:「はい」か「いいえ」では答えられない質問です。
例)質問「朝食の中で何か好きなものはありましたか。」
回答「魚は大好きでおいしかったです。」
オープンクエスチョンはこのように「はい」「いいえ」では答えられない質問となっています。
オープンクエスチョンのメリットは患者自身が質問に対して自主的に回答をこたえられる質問となっているため患者さんの色んな情報が知ることが出来ます。
また会話の主導権が質問者ではなく相手側になるので質問攻めになりにくくなります。
デメリットとしては相手は質問の内容について考えなければいけないので多用しすぎると
相手を会話で疲れさせることに繋がります。
この二つの方法は組み合わせて使うと自然な形で情報収集を行うことが出来ます。
先ほどの例を使用すると
質問(クローズドクエスチョン)「朝食は食べましたか。」
「はい、食べられました。」
質問(オープンクエスチョン)「朝食の中で何か好きなものはありましたか。」
「魚は大好きでおいしかったです。」
このように組み合わせると自然な会話となりますね。質問攻めになる方は会話の中にオープンクエスチョンを混ぜてみるように意識してみましょう。
まとめ
1カルテの情報は「看護データベース」「使用薬剤」「検査」+入院後に起こったイベントの医師・看護師記録を中心に必要なところだけピックアップして情報収集を行う。
2患者さんからの情報収集を行う際はオープンクエスチョン・クローズドクエスチョンを組み合わせて情報収集を行う。
以上が実習で役立つ情報収集の仕方についてでした。
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コメント
こういうことなんですよね。
とても勉強になります。
患者さんもお話好きだと
何処までも情報が出すぎてしまって、気づくとノートが真っ黒になってしまい、何が必要で何が不要なのか分からなくなってしまいます。
コミュニケーションとしては良いのですが💧
気をつけます💦
コメントありがとうございます。
自分もそのようなコミュニケーションを
していたので参考になれば幸いです。