NICUで働く新人看護師ができる救急対応~入院準備篇~

看護師系




こんにちは看護学生アドバイザーのかずです。

今回は以前サポート生だった、amiさんに

救急対応について解説してもらいます。

 

amiさんのプロフィール

元々サポート生の方で

現在はNICUで新人看護師として働いています。

はじめに

こんにちは!私は現在新人看護師としてNICUで働いています。

今日は「NICUで働く新人看護師ができる救急対応~入院準備篇~」について話そうと思います。

NICUとは?

まず、皆さんはNICUをご存知ですか?

NICUとは新生児集中治療室のことで、早産児や低出生体重児、

呼吸器や心臓に何らかの疾患を持つ赤ちゃんが

元気に育つために過ごす場所です。

そんな赤ちゃんは基本的に保育器というお部屋の中にいて、

その中で24時間体制で先生や看護師がケアをしたり治療をしたりしています

そしてNICUは緊急搬送がとても多いです。

緊急搬送への戸惑い

今回のテーマである救急対応の話をする前に、

皆さんは「正期産」という言葉を覚えていますか?

正期産とは簡単に言うと「もう子宮から出てきても大丈夫だよ!準備できてるよ!」という状態であり、

妊娠37週0日~41週6日までの期間のことです。

しかし、それより前に陣痛が来て産まれてしまうことがあります。

それが早産であり、仕事中突然「赤ちゃん産まれそうなので今から緊急搬送します!」と連絡が入ることが多いです。

緊急搬送される赤ちゃんは生まれてすぐ何らかの治療が必要です。

そうなると私たち看護師はすぐに入院の準備をしなければなりません。

しかし、まだ経験の浅い私たち新人看護師が出来ることは限られています。

なので初めは私たちは先輩が緊急入院の準備をスムーズにすることが出来るように、他の赤ちゃんのケアやお世話に回り、なるべく入院準備の邪魔にならないようにお仕事していました…。

新人看護師ならではの悩み

体育座りで読書の秋 01のサムネイル

正直「私も先輩みたいに動いて緊急時の対応ができるようになりたい!」と

思っているのですが、「何から準備したらいいの?」

「そもそも物品の名前と場所が分からないものがある…」となることが多いです。例えば、赤ちゃんの身体に貼る保護テープだけでも5種類ほどありますが、これはどんな時に使うテープ?長さは?どこから取り出すの?など疑問だらけです。

結論から言うと

救急対応するためには、

・物品の場所や使用方法を覚えること
・新人のうちは先輩の動きをひたすら観察すること
・どの物品をどのタイミングで使用するか把握すること
・時間があるときに練習すること

がとにかく大事です。
しかし未だに先輩から「もう4ヶ月働いてるんだから…」

と言われることもあります。

先輩のように仕事ができない悔しさと頑張って覚えたいという

葛藤の中過ごしていますが今はなんとか

緊急時の対応をすることが出来ています。

乗り越えた方法

ここからは、私がしたこと(乗り越えた方法)を詳しく紹介します。

①物品(薬剤含む)の名前と場所、使用方法を覚えること!

まずは使う物品について知らないと何も出来ません…。

点滴なども私たちが作るのでそれらを作る

準備や手順なども覚える必要があります。

あとは、保育器、人工呼吸器、酸素ボンベ…など準備しなければならない物は多いです。

一気に覚えるのは無理なので1つずつ確実に覚えていきましょう。

②緊急入院があったときに先輩の動きを観察すること!

先輩がしていることを観察し

「なんで今○○したんだろう。」「こうすればいいんだ!」

と思えることは自分自身の成長に繋がります。

先輩の良いところを吸収し実践することはとても大切です。

③どの物品をどのタイミングで使うのか把握すること!

これを把握するだけで出来ることがすごく増えます。

「今からこれを使うから先に○○をこうしなきゃ」と

優先順位を考えて行動できるようになるからです。

先輩に「○○取って~!」と言われる前に自ら考えて行動することで

時間短縮に繋がり赤ちゃんを救うための第一歩になります。

④時間がある時に入院準備の練習をひたすらすること!

1年目の間は覚えることがたくさんあり大変ですが、

何度も何度も練習することで自然と身につきます。

医師による末梢輸液や中心静脈カテーテル挿入の介助も練習します。

私も今はこの段階にあり、定期的に先輩の見守りのもと、

入院準備を1からやってみてアドバイスをいただいています。

 

上記4つをすることである程度緊急対応ができるようになりました。

赤ちゃんに急変があった時も「まずは○○からしよう!」と

積極的に動くことが出来ます。

あとは本当に経験あるのみだと思ってます。

出来ないものは出来ない、分からないものは分からないので、

不安に思ったり疑問に思ったりしたらその日のうちに先輩に

相談してみてください!

まとめ

私の話は以上になりますが、いかがでしたか?

1度経験しただけで完璧にできる人はいないので焦らなくていいです。

ただ、先輩の動きをよく観察することや

本番に向けて何度も練習することはとても大切です。

段階的に学んで少しずつ出来ることを増やしていきましょう。

現在看護学生の皆さん、実習や勉強などでつらいこと、

悲しいことたくさんあると思います。

しかしそれ以上に働き出してから、

「頑張ってよかった」と思える瞬間が多いです。

なのでまずは国家試験にむけてコツコツ勉強頑張ってくださいね!

応援しています!!

今回はamiさんにNICUでの救急対応について解説してもらいました。

新人でNICUで働くのはとても大変だったと思います。

そんな中、amiさんは、先輩の動きを観察したり、物品の位置を

覚えたりと工夫をして大変な新人時代を乗り越えられたみたいですね。

NICUに限らず新人看護師の皆さんや看護学生さんのためになる

話だと思うのでぜひ参考にしてくださいね。

amiさん貴重なお話ありがとうございました。



コメント

タイトルとURLをコピーしました