こんにちは、かずです。
突然ですが、認知症の
コミュニケーションで困ったこと
ないですか??
医療現場での多くで経験する
認知症の対応。
言葉が通じなかったり、
コミュニケーションが取りにくく
難しいイメージですが、
コミュニケーションのコツや
病態について紐解いていければ
良いなと思います。
では、まこさんお願いします。
こんにちは、まこです
私の働く内科病棟には
認知症の患者さんが多く
日々患者さんとの関り方に
葛藤しています。
そこで今回は
【認知症】について
話していこうと思います。
目次
認知症とは
脳の病気や障害などにより
認知機能が低下し
日常生活に支障が生じた状態
のことを言います。
現在、約4~5人に一人が
認知症になると
言われれており
認知症はとても身近にあります。
認知症の症状は中核症状と
BPSD(行動・心理症状)
の2つに分けられます。
中核症状とは
脳の障害により
脳細胞が壊れてしまい
脳細胞が担っていた役割が
失われることで起こる症状。
①見当識障害とは
時間、場所、人がわからない
・今日は何月何日?
・ここはどこ?
・あなたは誰?
②失認とは
目の前のものが何なのか
理解できない
・歯ブラシを渡されて脇に挟む
・ご飯を見ても食べ物なのか
わからない
③失行とは
日常的に行っていた動作が
できない
・服の脱ぎ方が分からない
・ご飯の食べ方が分からない
④失語とは
言葉が出てこない
人の話している内容が
理解できない
・えーーっと、、
・あの、、
⑤実行機能障害とは
ものごとの手順がわからない
・料理が作れない
・行き当たりばったりの
行動をとる
BPSDとは
中核症状と環境・
身体・心理的要因が
原因で生じる症状。
例えば、
睡眠障害 徘徊
強い帰宅願望 不安感
暴言・暴力 妄想など
認知症の経過
個人差が大きく進行が遅い人や
進行が止まる人もいます。
進行すると
身体機能の低下が起こったり
数年から数十年の経過で
歩行ができなくなり、
寝たきりになることも
あります。
そして最終的には
食べ物を飲み込むことが
できなくなり、
肺炎を繰り返すように
なります。
認知症の種類と特徴
アルツハイマ―型認知症
海馬を主とする
側頭葉の萎縮。
脳にβアミロイドという
タンパク質が溜まってしまう。
症状として記憶障害
進行すると見当識障害
やBPSD症状がみられる
全般的な
認知機能の低下であり
進行は緩徐である。
物盗られ妄想の頻度が高い
脳血管性認知症
脳梗塞や脳出血などの
脳血管疾患により生じる。
脳血管障害により
ダメージを受けた部分は
機能低下する。
ダメージを受けていない
部分は機能低下しない。
→認知機能がまだらに低下する
まだら認知症が見られる。
脳血管障害を発症するたびに
悪化してしまうため
脳梗塞の再発予防に
努めることが大切!
また後遺症により
感情失禁になる頻度が
高いです
レビー小体型認知症
脳の機能萎縮はみられない。
レビー小体という
神経細胞にできる
特殊なたんぱく質が
神経細胞を傷つけて
しまうことにより生じる。
症状として
脳から全身の筋肉へうまく
運動の指令が伝わらなくなる
ためパーキンソン症状が
みられます
認知症で使われる薬剤
・アリセプト、レミニール、
イクセロンパッチ、
リバスタッチパッチ
作用として
アセチルコリンが分解される
のを防ぐため元気がでる。
引きこもりがちな人に有効
副作用として
消化器症状
(食欲不振、悪心、下痢)
・メマリー
作用として
気分を落ち着かせる。
不安や焦燥感のある人に有効
副作用として
眠気、めまい、便秘
認知症患者さんと関わるポイント
1.ユマニチュード
人間らしさを取り戻し
尊重し続ける概念
めっちゃ重要な考え方です!
(2012年に日本にも導入)
ユマニチュードには
見る、話す、触れる、立つ
の4つの柱があり、
ケアを受ける人に
「自分は人間である」
ということを思い出してもらう
そしていい関係を築いていくもの
2.パーソン・センタード・ケア
認知症の高齢者を
一人の”人”として尊重し
その人の視点や立場に立って
理解し、ケアを実践しようとする
認知症ケアの概念
私たちのケア一つで認知症の人は
よい状態にもなるし、よくない状態
にもなります。
リラックスしている、
よく笑う
たくさん話をする など
混乱、動揺、無気力、不安、
非常に強い怒り など
まず、認知症の人が
良くない状態のサインを
出していないか確認します。
もしよくない状態のサインが
あったら、その人の思いを聞き
情報を集め、満たされていない
心理的ニーズを見つけ、
その人にあったケアや関わりを
行うようにしています。
認知症患者さんにとって
入院による環境の変化は
大きなストレスです。
検査や治療に対する不安は
認知症の症状の悪化させる
原因になるため、
患者さんが何を伝えたいのかを
考え、笑顔を引き出せるように
関わるようにしています。
3.介護者へのケア
みなさん、家族に接する態度と
初めて会った人に対する態度は
同じですか?
きっと家族に対しては強い口調で
何か言ってしまったり、
強く当たってしまうことが
あると思います。
認知症の患者さんも
それと同じように、
暴力や暴言、意地悪なことを
言ったり認知症の症状は
身近な人に対してより強くでます。
そして初めて会う人や
時々会う人には、
認知症とわからないくらい
しっかりした言動をとることが
多いです。
それだけ介護する家族には
心を許しているからこそ、
認知症の症状を強く出すのですが
普段から頑張って介護をしている
介護者への声掛け、傾聴を
しっかり行うようにしています。
4.感情残存の法則
認知症の経過のところでも
話したように、認知症になっても
維持される機能として感情機能が
あります。
自分が話したこと、聞いたこと、
行動したことなど出来事は忘れても、
その人がそのとき感じた感情
というのは忘れません。
自分の置かれている状況が分からず
不安だから何度も同じことを
繰り返し聞いたり、
不潔という感覚が鈍くなり
入浴や着替えの必要性を
感じていない、
着脱や入浴の手順が分からない
ため入浴や着替えを拒否したり、
うまく自分が伝えたいことが
相手に伝わらず暴言や暴力を
ふるってしまったり、と
このように、それぞれ
ちゃんとした理由があり、
本人の不安や苛立ちを
受け止めることが大切です
そして認知症患者さんからの
SOSのサインに気づいて
あげることが大切です。
否定的な言葉は
認知症患者さんの自尊心を
傷つけ、自信や意欲を
失わせてしまいます。
なので、
「ありがとう」「すごいですね」
など感謝したりほめること
「それは大変でしたね」
「辛かったですね」など
相槌や共感することを
日頃意識しています。
最後に
急に怒りだしてしまう
患者さんに対し、
適切な治療や安全にケアを
行うために抑制を開始せざる
得ない場合が多くジレンマを
感じることが多いです。
認知症看護は
体力と根気が必要だと
日々感じます。
行き詰まることも
多くありますが、
学ぶこともとても多いです。
毎日忙しくベッドサイドへ行き
患者さんとゆっくり話すことが
難しいときもありますが、
常に
自分の関わり方はどうなのかな?
と振り返るように
していきたいと思います。
そして、
患者さんのできることに注目し
自分でできることは
自分でやってもらう、
本人のやる気や動作に
合わせて行動するなど
患者さんのペースに合わせて
関わっていきたいです。
ありがとうございました。
僕も、認知症の方に関わる際に参考にします!
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