こんにちは、看護学生の皆さん!
看護師のかず学長です!
今日は心電図(ECG)について学びましょう。
心電図と聞くと皆さん苦手意識を持つ方も多いと思います。
今回はそんな苦手な人に向けてできるだけわかりやすく
記事にまとめてみました。
目次
心電図とは何か?
心電図(ECG)は、心臓の電気的活動をグラフ化したものです。
心臓の各部位が正常に動作しているか、
異常なリズムがあるかなどを評価することができます。
心電図の読み方
心電図の波形は、P波、QRS複合波、T波の3つの
主要な部分から成り立っています。
P波:心房の収縮を示します。
QRS波:心室の収縮を示します。
T波:心室の再分極を示します。
これらの波形が正常範囲内にあるかどうかを確認することで、
心臓の健康状態を評価します。
異常な心電図
心電図が異常な場合、それは心臓に何らかの問題があることを
示しています。例えば、QRS複合波が広がっている場合、
心室性期外収縮や心室ブロックの可能性があります。
また、T波が異常な場合、虚血性心疾患の可能性があります。
それでは代表的な心電図の異常波形を見ていきましょう。
1. 心室細動(Ventricular Fibrillation)
心室細動は、心電図上で最も危険な波形とされています。
これは、心室が効果的に収縮せず、
代わりに無秩序に震える状態を示します。
心室細動は、心停止の一形態であり、緊急の医療介入が必要です。
2. 心室頻拍(Ventricular Tachycardia)
心室頻拍は、心室が異常に速く収縮する状態を示します。
これは、心臓が血液を効果的にポンプできない状態を
引き起こし、意識喪失や心停止を引き起こす可能性があります。
3. 心房細動(Atrial Fibrillation)
心房細動は、心房が無秩序に震える状態を示します。
これは、血液が心房に滞留し、血栓が形成されるリスクを高めます。
血栓が脳に達すると、脳卒中を引き起こす可能性があります。
4. 第三度房室ブロック(Third-degree AV block)
第三度房室ブロックは、心房から心室への電気信号の
伝達が完全に遮断されている状態を示します。
これは、心室が非常に遅く収縮し、
血液の供給が不足する可能性があります。
5. ST上昇型心筋梗塞(STEMI)
ST上昇型心筋梗塞は、心電図上でSTセグメントが
上昇している状態を示します。
これは、心筋の一部が血液給供を失い、
壊死していることを示しています。
心電図の重要性
心電図は、心臓の健康状態を迅速に評価するための重要なツールです。
心臓病の早期発見や、治療の効果を評価するためにも、
心電図の読み方を理解することは非常に重要です。
以上が心電図の基本についての説明です。看護師として、
心電図の読み方を理解し、患者さんの心臓の健康状態を
適切に評価できるようになることは非常に重要です。
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